(社)大分県地質調査業協会

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大分県の地質

 大分県は九州の北東部に位置し、面積約6,338km2で東西約120km、南北約100kmに及んでいます。また豊かな自然と多様な地形を有し、風光明媚にして気候温暖で、実り豊かな『豊の国(とよのくに)』と称されています。

 この大分県には、日本列島の地質構造を述べる上で、最も重要な第1級断層である中央構造線が通っています。中央構造線は、天竜川沿いに始まり、近畿中部と四国北半を通って大分〜熊本へと抜ける東西に長い断層地形です。概してこの中央構造線を境に北の『南西日本内帯』と南の『南西日本外帯』とに分けられ、いくつかの地質的特徴を形成しています。

すなわち中央構造線を境に、内帯の領家帯(りょうけたい)の岩石と外帯の三波川帯(さんばがわたい)の岩石が接しています。領家帯の岩石は、8000万年前ごろの白亜紀後期に、マグマが地表面近くでゆっくり固まった花崗岩類と、マグマの熱を受けた高温低圧型の変成岩類で構成されます。三波川帯の岩石は、緑色岩・石灰岩・チャート・泥岩・砂岩などが、1億年前ごろの白亜紀後期に、冷たいまま地下30km付近へ引きずりこまれた低温高圧型の変成岩類です。

 この中央構造線は、大分県に入ると1本の単純な線ではなく、3本の構造線として表記されています。それは北から松山−伊万里構造線大分−熊本構造線臼杵−八代構造線と呼ばれています。松山−伊万里構造線と臼杵−八代構造線とに挟まれた部分は、長崎三角帯と呼ばれ、地すべり危険箇所が多く分布しています。

このように大分県では大きな地質構造線が存在する関係より、その地質は地質時代から見ても極めて古いものから色々な時代の地層が揃い、また火成作用にも多くの特色があり、加えて地殻変動の変化にも富み、それらが集約されて多彩な地質分布を示しています。

 大分県は、これらの構造線によって県北部県央部県南部とその地域毎にそれぞれ地質的特徴が分類される。